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口の粘膜に少し傷がついただけで、食べることや話すことに支障を来すことがあるように、人は本能的に口を閉じることで、刺激から守り、乾燥を防いでいます。

口腔ケアの介助を行うためには、お口を開けていただく必要がありますが、日頃から自分でも見る機会が少ない口の中を他人に見られることに対して、恥ずかしいと感じたり抵抗感を覚えたりすることはめずらしいことではありません。

●理由を考える
初めに、なぜお口を開けてくれないのか、その理由を考えてみましょう。ひと言で「お口を開けてくれない」と言っても、「口が開けられない」「口を開けたくない」「どうしたらいいのかわからず戸惑っている」などさまざまな理由が考えられます。理由を理解した上で、それに見合った対処を行うことが大切です。

●無理強いはしない
口を開けることを拒んでいるときは無理強いはせず、最初は顔合わせから始めます。握手や肩、顔など少しずつ体に触れながら、口に近づいていきます。

●信頼関係をつくる
口の中は極めてプライベートな部分ですので、ケアする側とされる側の信頼関係が大切です。口を開くことは心を開くことに通じます。